陥りがちなエンジニアの健康リスクと対処法
IT業界は納期が近くなると残業続きで一日中作業に明け暮れることも少なくありません。エンジニアの場合はひたすらPC作業を長時間続けることになることもしばしば。そんなに生活を続けていると健康面の問題を抱えてしまいかねません。
この点はIT業界に限らず幅広い業界で問題しされており、パソコンを使った作業によって生じた健康状態の異常を「VDT(Visual Display Terminals)症候群」と呼ぶようになっています。
フリーランスやテレワークのエンジニアの場合はとくに環境面の影響でVDT症候群に陥ってしまうリスクが高くなります。リラックスできる環境なのはよいものの、ついつい姿勢が悪くなる、ディスプレイとの距離が不適切、あるいはデスクやチェアが長時間の作業に適していない、など。エンジニアはこうした健康面のリスク管理や対策も自分で行う意識が求められます。
対策方法のポイントは2つ。
1つ目はまず作業環境を改善すること。ディスプレイの輝度を目に負担をかけないレベルにする、マウスやキーボードをワイヤレスなど動かしやすいものにして肩こりを防止する、あるいはちょっと奮発して体によい椅子を導入するなどです。
2つ目のポイントは作業状況を改善すること。1時間に1〜2回はディスプレイから目を離して目を休ませる、目や肩を動かして軽いストレッチをする、可能ならば短時間の休憩を入れて全身のストレッチをするなどです。IT業界の作業はとにかく長時間の間姿勢を固定させたままで続けてしまいやすい面があり、それが肩こり、眼精疲労、腰痛などの原因となっています。
こうした2つのポイントを踏まえつつ健康対策を行ってみましょう。